三菱一号館美術館:コンスタブル展

3回目(おそらく)の緊急事態宣言が出る前に三菱一号館美術館に行ってきました。

実はこの美術館に行くのは三年ぶり2回目です。数年前に祖母とゴーギャン展に訪れた時に、物凄く混んでいたのがトラウマで、なんとなく足が遠ざかっていたんですけど、久しぶりに行ってみることにしました。

実際に展示をみた感想として、風景画でこんなに感動したのは初めてでした。本当に行ってよかったです!

今回はコンスタブルという、風景画の巨匠の作品を観覧していたのですが、遠目で見るとあまり他の風景画と代り映えしないっちゃしないながら(失礼)、近づいてみると、目の中に虹彩があふれるような、曇って少し冷たい風が顔に当たるような、絵を見たただけで五感を感じられるような、そんな素晴らしい作品たちでした。ものすごい鮮やかさとリアリティです。

丸3時間、色々話しながら、観賞をしていたのでかなりへとへとに。土日だったこともあり結構混んでいましたし。


私が一番気に入ったのはこちら。

『フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景)』

今回の展覧会のポスターのものです。実際結構サイズも大きくて、かなり圧倒されました。この作品の解説は下記の通り。

フラットフォードの橋の脇から、コンスタブル家の製粉所を遠方に眺めた情景。ストゥーア川を上ってくる2艘の平底荷船が水門を通過し、牽引用の馬から綱を外して橋の下をくぐろうとしているところです。
作品の大部分は、コンスタブルが結婚しロンドンに居を構える直前の1816年の夏に現地で制作されましたが、おそらく下描きは、透写図をもとに事前にアトリエでなされたと思われます。
本作品は、画家になるきっかけをくれたストゥーア川沿いの風景との愛情を込めた別れを表した作品ともいえ、馬に乗る少年は、この土地で過ごした画家の少年時代そのものと見なすことができます。(https://www.instagram.com/p/COhd7vIsQZK/?utm_source=ig_web_copy_link


友人が好きだと言ってたのは、『雲の習作』

From artist John Constable pic.twitter.com/8ntVnzuPvv
— Aesthetic Sharer ZHR (@CGdrawing) December 25, 2020

実際に空を見上げて雲を見ていると、あっという間に時間が過ぎてしまう、ということはよくありますよね。こちらの雲の絵はまさにそれで、いつまでも見ていられるような、そんな作品でした。

1821年から1822年にかけて、空の研究に精力を注いだコンスタブルにとって、ハムステッドは理想的な場所となりました。この間に描かれた100点近くの空の習作は、雲の構造と動きに関する驚くべき理解を示し、3次元的な量感が説得力をもって表現されています。
コンスタブルが描いた雲の習作の多くには、天候状態に加えて、制作した日と時間の詳細が裏面に記されていました。本作品には、8月27日という日付と、風向きは南西からというメモが書き留められています。加えて裏面には、「11時」と「正午」という、ふたつの時刻が記されており、この習作を描くのに1時間ほどかかったことを示しています。(https://www.instagram.com/p/COkQU5RsvG5/?utm_source=ig_web_copy_link


やっぱり楽しい、ミュージアムショップ

もう10年前くらいに私と妹が大ハマりしていた『レベッカのお買い物日記』。小説が6巻くらいと映画もあって、もちろん、どちらもちゃんと読み、観賞しました。とにかく買い物しまくるレベッカに、突っ込みつつ、妹とお互い意見を言い合いながらめちゃくちゃ楽しんだ思い出があって、未だにレベッカの話はよく出てきます。今回思い出したのはレベッカが美術館に行って「やっぱり美術館といえばミュージアムショップだよねえ」と言いながら買い物しまくるシーンです。

どこの国でもたしかにミュージアムショップって、こだわりのあるお菓子とか雑貨とか、なかなか売ってない面白い美術書とか置いてあって、すごく楽しいですよね。


美術館ファッション

今回の主役はピンクとボルドーそれから紫色の配色が本当にかわいいロエベのアマソナです。お気に入りのセットアップと新しいカチューシャ、靴は歩きやすくて音が響かないスニーカーです。

以前アーティゾン美術館に行った際、ヒールの音がずっとカツカツうるさい人がいて気になっちゃって…。静かに集中したい人も多いと思うのでこれから美術館に行くのにヒールはもう履かないかな。


三菱一号館美術館周辺について

丸の内は本当に素敵なお店がいっぱい。三菱一号館美術館の1階にあるカフェに行こうかとも思ったのですが、半券持っているとまわりのレストランでお得になるということで、隣のブリックスクエア内にある中華料理店へ。

インテリアショップのコンランショップ、丸の内ホテルの下にあるスタバにも寄って、まあよくしゃべった、楽しかった。充実した一日でした。

ご覧頂きありがとうございました。ではまた、Au revoir!

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