素材・トレンド学習のクラスで11月6日から3週に渡り作成していた、デニム加工、シルクスクリーンの作品についてまとめます。
授業内容は下記の通りです:
さて、今回の課題では、「好きに加工をして良い」というものだったので、デニムの加工でも、シルクスクリーンでも、一貫してテーマを決めて制作を行いました。
私は「洋服」という社会的構造における自我・ミニマムな自己表現という媒体を自分自身と結び付けたいと思い、作ったものに政治的・個人的な主張や意味合いを持たせました。
政治というと、対外政策や年金問題などの大きな枠組みにとらえがちだと思われますが、私は例えば性的な問題や、容姿のジャッチ、妊娠中絶、保育、家事の分担などといった個人的なことこそが政治的なこと、つまり議論されるべきことだと思います。そういった意味では、洋服をそのまま表現行為として使用するのは少し理にかなっているのではないでしょうか。
① デニム加工




技法としてはリメイク、フリンジ加工を施しています。
数年前から流行っているコルセット、ビスチェファッションに興味があったのでこの機会に製作してみようと思いました。
テーマは「自己肯定と時代性の表現」です。私は以前かなり太っていたので、克服して自分が好きな、体にフィットした服を自分の為に着れることをとても嬉しく思います。
また、私は小学生の頃からハイスクールミュージカルとディズニーチャンネルを見て育った、Y2Kに憧れてきた世代ですので、ローウエストやヘアスタイル、メイクなどを参考にしました。
②シルクスクリーン




「IT‘S A DRESS, NOT A YES(これはただの服で、肯定じゃない)」は、10年前のトロントで始まったSlutWalk行進の標語です。これはレイプとその被害者への非難の終結を訴える運動で、「事件を避けるためには女性的な服装をするのを辞めろ」と警察が語ったことに由来しています。
日本でも伊藤詩織さんの事件の際に「性暴力を受ける側にも落ち度があった」「どうして抵抗しなかったのか」という声が溢れていて、当時大学に入ったばかりの私は心底恐ろしく思いました。
これはプロチョイスかプロライフかで揉める中絶問題と被るところがあると思っていて、女性の自分自身の体に関わることを外野が指示するなという結構基本的な人権の問題と主張は同じです。
今回はそれに服飾という概念を加え、どんな格好であっても事件に巻き込まれる理由にはならない、それぞれが着たい服を着て暮らせるべきだという主張を改めてしたいと思いました。この洋服が短いのはその為で、自分の意識で肌を露出することを選んでいます。(マルジェラのシャツを切ったことには特に意味はありません。)
技術的には予想通り、シルクスクリーンのようなインクを使う作業が少し苦手で大変でした。こういう真に集中力を必要とする作業は今後外部委託しようと思いました。
所感
先生からのコメントはクラスday22のブログに記載しています。今回は純粋にものづくり、製作を楽しみました。コルセットのほうが思いがけず上手く出来たのでもう少し色々作ってみたいなと思っています。
- 専門学校日記day32:企画・品質表示
- 専門学校日記day31:パーソナルカラーを用いたデザインとマテリアル
- 専門学校日記day30:パーソナルカラーとマテリアル(プリント)
- 専門学校日記day29:テキスタイルとカラー
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