あけましておめでとうございます。文字通り年の瀬まで観続けた、12月のバレエ他美術関連のまとめです。
私は28日で26歳を迎えたので、昨年末の舞台にてU25チケットの恩恵を受けることが最後となりました。コロナでの2年間は悉く外出が制限され、劇場にも訪れられず、やっと今年から観られるようになったのにもう終わりなんて…と少し悲しい気持ちではありますが、いち芸術オタクとして今後は日本のバレエ界の存続のために少しでもお金を落とせるようになろうと思います。
11月の鑑賞ログはこちら:
①12/17 東京バレエ『くるみ割り人形』




12月といえばやはりクリスマス。そうなるとやっぱり観たい『くるみ割り人形』。今月だけで3回観た舞台ですが、大好きな東京バレエへ。
「観たいもの」魅せてくれるこの東京バレエ、くるくる展開していく舞台の変化と豪華すぎるキャストの使い方、多幸感たっぷりの本作でした。
なんとU25で取ったチケットはS席に。まさかクラシックバレエをS席で観られると思っていなかったので、最後の最後に本当にラッキーでした。おかげで細かい表情や見たかった衣装のディティールはもちろんのこと、ポワントの傷のつき方なども見られてオタク的に大満足の時間を過ごしました。
一点残念だったのは二幕の衣装の色彩。ロミジュリの衣装や舞台セットが良かっただけに、トーンがバラバラになっていたことがとても残念でした。
子役もたくさん、会場に子供も大勢いて本当に幸せな時間。東京バレエといえばコロナ禍での「HOPE JAPAN」が印象深いですが、彼らの作品には本当に人を元気にさせる力があるなと改めて感じました。
②12/24 新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』


東京バレエに引き続き、今年二度目のくるみ割り人形です。一幕最後の雪の精がとにかく最高!9月に新国ジゼルの群舞に感動し、今回もかなり期待していたのですが想像以上でした。私が好きだったのは全員が集合し雪の結晶になるフォーメーション。世界のどこを探してもここまで群舞が完璧なバレエ団はいないのではないでしょうか…。
二幕も展開、衣装、振り付け全てが好みで大満足。主役のお二人は上品な踊りが印象的で、「ドロッセルマイヤーの甥」設定に最初は?だったものの、奥村さんの「憧れのお兄さん」ポジションに納得でした。
ちなみにわたしの推しは花のワルツの茎男子チームにいた森本さん。花のワルツは勝手にピンク色のイメージがあったのですが、オレンジ色のポピーの衣装もかわいかったなあ!
③12/29 エルメス『訪問者 クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展』“Visitors” by Christian Hidaka & Takeshi Murata


銀座のエルメスはいつ来ても違う驚きを与えてくれるお気に入りのギャラリーです。今回は会場丸ごとを使った展示でした。シュルレアリスムvl2022という感じであまりの突拍子のなさというか荒唐無稽さに新鮮に楽しみつつも、自分があまりの理解のできなさに少し迷子になったみたいな気持ちにもなりました。
「訪問者」という表題の通り、美術鑑賞において自分はビジターであり続けるのでしょうか。移民問題然り、訪問者から滞在者の間は何なのか。本人の自意識の問題だけでなく他者からの評価がその者の立場を決めていいのか。そんなことを考えて日系アメリカ人である作者2名を思うと複雑な気持ちにならざるを得ません…
山崎豊子の『二つの祖国』を思い出しました。
https://www.instagram.com/p/CQPSJCXDa1J/
④12/29 新国立劇場バレエ『くるみ割り人形』(2回目)



舞台では今年三度目(!)となったくるみ割り人形。念願の絢子姫は拝みたくなるくらい美しく可憐で、かつテクニックは最高。安定感もあり、安心して作品を楽しめた時間でした。
それから今回は友人との観覧で、彼女はバレエの舞台鑑賞はお初とのこと。「衣装が本当にかわいいねえ~」とか、「みんな列揃ってるのすごい!」とか、「ロシアの両サイド面白い」等の簡単な感想を言い合うことが本当に楽しかったです。
24日では花ワル茎男子だった私の推しも今日はアラビアに。これからもっと彼の群舞でない役が増えますように…!
前回同様雪は最高でした。複雑なフォーメンションチェンジは何度観ても感動です。今回はますます息が合ってきているような?これから同団の活躍が楽しみです。
⑤12/31 ロイヤルバレエ『マイヤーリンク(うたかたの恋)』


『ロメオとジュリエット』や『マノン』などで有名な英国ドラマティック・バレエの巨匠ケネス・マクミランが1978年に発表したこのバレエは、日本では上映される機会があまりなく物語を知らない方も多いのではないでしょうか。実際私も今年に入って初めて知った作品でした。
ロイヤルバレエの18番でかなり大人向け。19世紀末の実際の出来事をもとに作られており、音楽や振付、舞台演出も傑作です。今度のリバイバル公演(開幕まであと1ヶ月)は、振付家の死後30年の節目にあたるとのことでその追悼公演であるのと夏に亡くなったエリザベス女王の追悼が重なりました。
日本人男性ダンサーがロイヤルバレエのシーズン開幕を飾ったことにも演技の凄まじさにも技術力にも感涙。荘厳なのに繊細で狂気的、三島のような荘厳さと太宰の如く脆くて儚い狂気にもどれだけ心が動いたか。
歳の終わりに相応しい素晴らしい作品でした。
所感
少し前に「大人になることは、サンタさんをもう一度信じ直すこと」というツイートが流れてきました。私の場合はまさにくるみ割り人形で、大人になってしまったからこそこの物語を信じたいのだと気がついて、ふと泣きたくなりました。10歳くらいの頃から「好きな演目は?」と聞かれたら必ずジゼルと答えていた大人びた趣味だったのに、急に「好きな人と大きくなった自分が踊っている」夢に憧れるようになるとは。これがエモいという言葉の実証なのでしょうか。私の場合、まさに泡沫の恋で、あの頃は一瞬の夢のようだったのでしょうか。
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- 1月読書まとめ
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