先日友人と江戸東京博物館で開催されていた『古代エジプト展』へ行ってきました。

東京での最終日前日だったからか、とんでもない混雑具合で久しぶりに「日本の展覧会パワー」を体感しました。
ですので、とてもゆっくり観るような感じではなかったんですけども、それもそれなりに楽しかったのでまとめます。
モダンアートの展示の流れを受けて、昨今の美術館での展示はホワイトキューブと言われる区切られた部屋に飾られていますが、今回の古代エジプト展ではより「エジプトらしい」雰囲気のある展示方法にもこだわっていたようです。
入って2部屋目(多分)をご覧下さい。
いかにもなエジプトのランプは布で出来ている飾りです。まるでピラミッドの内部のような黄土色の壁は以前訪れたユニバーサルスタジオシンガポールのハムナプトラのアトラクションを思い出しました。

それからこの象形文字、ヒエログリフたち。
そして独特の立体的かつ二次元スタイルの横向きの顔。保守的で伝統的なこのスタイルは2,500年間ほぼ変わらず続けられてきたらしく、なるほど見た一瞬だけでエジプトの絵だと分かります。

残った色も、細かいナイフの切れ目まで見える壁画もとても3,000年前のものだとは思えず、ちょっと作り物のように見えます。
この彫刻を見た瞬間リアーナの胸の下にあるタトゥーを思い出しました。

私が見たのは天空の女神ヌウトを象ったミイラの装飾品ですが、
リアーナのものは亡き祖母を偲んで彫られた女神イシス。「永遠なる母であり、また奴隷や背徳者、そして無力なものたちの味方」であると言われています。



脇腹にネフェルティティのタトゥーもあるので、彼女がエジプトにルーツがあるのかと思ったのですがネット上にそんな情報は特になく、ただエジプトのモチーフやイメージを好んでいるのだと思われます。

ビヨンセもコーチェラのオープニング(通称:べイチェラ)で古代アフリカ、特にエジプトをモチーフとして使っています。

同記事によると、ネフェルティティのホワイトウォッシュ(白塗り化)的なイメージ等を奪回し、本来の黒人の美しさを再解釈するといった意味もあるようです。
たしかに近現代において映画では白人がクレオパトラの役をやっていますし、ネフェルティティのイメージは白人です。ビヨンセは映画『ドリームガールズ』内でクレオパトラの役をする女性の役を演じていましたが、その時からこういう構想はあったのか気になりますね。

ビヨンセは黒人の人権運動だけではなく、ブラック・フェミニズム(従来白人女性がメインストリームであったフェミニズムに比較してこう呼ばれる黒人女性の為の人権権利拡大・向上運動)もアイコンになりつつあり、そのあたりもまた、記事にしていけたらなと思います。
さて話をエジプト展に戻しましょう。
自分で言うのもあれですが、私ほどミイラをみた日本在住の女もそんなにいないのではないかと思います。
以前パリに住んでいた際にほぼ毎日ルーブル美術館を訪れていました。
実はあそこにはかなりの古代エジプト美術のコレクションがあります。特に有難みもなく本棚の本のようにミイラ(と箱)が置かれています。また大英博物館でも、エジプトコーナーに訪れると溢れんばかりのミイラが置いてあります。




ですので、今回の「ミイラが沢山」という前評判を聞いてどんなものかと思って行ったのですが、まあそんなに大したこともなくてちょっとガッカリしました。

↑これが今回のエジプト展
やけにアジア人顔をした黄金のマスクや、とても3,000年前に作られたとは思えない精巧な彫刻などもあり、
美しさに見とれつつも古代技術の先進性に改めて驚きました。一度栄えた文明が何かの拍子に突然滅びたとしか考えられません…。


エジプト展を開催していた江戸東京博物館の常設展の方も訪れたので、それはまた次回の記事にします。
ちなみに今回はエジプト展にちなんで、それっぽいバッグを用意しました。

GUCCIのニムフェアは持ち手がバンブー(竹)で出来ている少しオリエンタルなデザインなのですが、今回私が持っているのは限定の絵柄の華やかなデザインです。エジプトの草木のデザインをイメージできるのですごくいいなと思って。緑のスーツと合わせて全身緑の一日でした。



当初の予定通り、美術館にはうってつけの映えるファッションでした。
友人もピンク中心のかわいい服装だったので、2人でいると色合いがすごく綺麗!
では、ここで今回の投稿は終わりです、ご覧いただきありがとうございました。
コロナがあけたらもっと色んな美術館にいきたいので、投稿を楽しみにしていてください。