こんにちは。疲れていない日がない私です。
先日ツイッタ―で非常に興味深い投稿を見かけました。良かれと思ってした寄付が実は迷惑になっているというものです。
これを見て、以前読んだけど題名を忘れた本を思い出しました。家が火事になって全部燃えてしまったときに近所の人からお下がりを貰って、でもそれが全部どうみてもいらないもので着る気にならなかったという話。善意の中に透けて見える優越感というか、施しをしてあげてる感が伝わる慈善ほど人間の尊厳を傷つけるものはないでしょう。
今回は髪の毛がかなり伸びましたので、それを寄付したという話です。私にとってこれは3回目のヘアドネーションです。ヘアドネーションとは何か?という業界の背景や、やり方・方法などをまとめますので興味がある方の目に留まると嬉しいです。
ヘア・ドネーションとは?
先天性や不慮の事故で髪を無くした子供の為に、寄付された髪の毛でウィッグを作り、無償で提供する活動のことです。この「ウィッグにし、無償で提供」ということが大事で、人毛のウィッグは人工の素材に比べて、見た目や肌あたりの優しさ、耐久性において優れている分価格がとにかく高いので手を出しにくい。それを寄付によって集まった髪の毛でオーダーメイトで作成し、子供に届けるというもの。
現在日本では4つの団体がこの活動を行っていますが、毎回私が寄付しているのがジャーダック(Japan Hair donation & Charity:Jhdac)https://www.jhdac.org/という団体。
おそらく日本で一番大きな団体で、賛同サロン(髪をドネーション用に切ってくれる美容院)数や過去の累計提供数も圧倒的。様々なチャリティを企画し、企業や社会団体とのコラボレーションを頻繁に行っています。ただ、私が一番共感したのは代表の下記インタビュー『ウィッグをつける必要が無い社会の実現を目指して』に共感したことです。
「僕たちが今まで以上の数のウィッグを提供できるようになったとして、それは世の中が良くなった、ということではないと思うんです。ウィッグをつけていても、つけていなくても奇異な目で見られることのない、ウィッグをつけなくてもストレスを感じない社会──。多様性が受け入れられ、相手の立場に立ち、寄り添うことができる社会こそ、ダイバーシティーではないでしょうか。」
上記インタビューには寄付された髪の毛がどのようにウィッグになっていくかも写真付きで載っているので興味がある方は是非ご覧ください。
正直、髪の毛が無くても生きていくことは出来ます。でも、特に自分の、他人の外見が気になり始める子供たちが生きづらいと感じるのは本当に辛いことだと思います。大人がいくら「人間中身が大事だ」と言ったところで、それが子供にとって何の価値もない言葉ということはわかりきった事実ですし。
理想は、どんな髪の毛でも自分らしく生きられる社会、でもそういう社会を作る為には今なにが出来るかというと、困っている子供の力になることなのではないかなと思います。
髪の毛の送り方
公式のサイトには詳しく載っていますので、今回は私の場合を写真付きでご紹介します。
①髪の毛の束を作ります ②多めに緩く作るのがコツです ③結んだゴムの上の部分を切って行きます ④自分でやるとおかしくなるので人に切ってもらうのがおすすめです ⑤今回の収穫 意外と地毛が明るいことを思い出しました。 今回35センチ以上ありましたので、ちゃんと寄付できそうです。 やっぱり自宅で切るとおかしなことになります
私は学生時代からヘアドネーションや献血など「たまたま自分が健康で不自由なく生まれてきたから出来ること」で社会貢献するのがすごく好きだったのですが、当時は社会貢献とか、寄付とかという言葉を使うと「意識が高い人」扱いされていいことをしたのに格好つけるためだけにやったみたいに感じて嫌な気持ちになっていました。今になってみれば人がどう思うかなんて何の意味もないのに。
日本ではまだそこまで行っていないけれど、いわゆるgen zがそういうことをファッションの一環としてでも興味を持って発信しているのでものすごく頼もしく感じます。
また、このヘアドネーションについても思った以上に周りの人が知らなくて、この情報あふれる社会では、自分の興味のある情報しか集まってこない、つまり興味すらわかなかったものの情報はなおさら集まってこないのだなと思いました。
そういう意味でも、ブログを作っていたおかげで、このようなことをシェア出来てとてもうれしいです。
今回は髪の毛の話題だったので、久しぶりに『三つ編み』が読みたくなりました。あれもまさにウィッグと人生についての話でしたもんね。
では今日はここまでです。Au revoir!
参考
https://ilovewig.jp/alopecia-column-synthetic-hair
- 専門学校日記day32:企画・品質表示
- 専門学校日記day31:パーソナルカラーを用いたデザインとマテリアル
- 専門学校日記day30:パーソナルカラーとマテリアル(プリント)
- 専門学校日記day29:テキスタイルとカラー
- 1月読書まとめ
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