NAGANO:軽井沢礼賛

Bonjour!

かなり前にはなりますが、冬にまた家族で軽井沢に行ってきました。
前回同様とても充実して楽しかったので、素敵なホテルの部屋や読んだ本、今回楽しんだアクティビティについてブログに残しておこうと思います。

秋の軽井沢はこちら:


素晴らしいゲストルーム

今回泊まった部屋は前回と同じ場所、同じように部屋に階段がついた2階建てではありますが、前回以上に開放感溢れる素敵な部屋でした。
壁一面の大きな窓。雪の積もる爽やかな午前中と、ライトアップした夕方の変わりゆく景色を楽しめて、まるでコンスタブルの絵画を見た時のような、純粋に自然の美しさを讃頌し癒される素敵な作りです。同じヴァカンス地のフランスはニースの美術館を思いだしました。


お部屋の中にあるお風呂もこの荘厳さ。勝手に「エジプト式」と呼んでいたのですが、まさにファラオのような気持ちで「愚か者め~」と言ったセリフの一つも吐きたくなる場所です。

実際は水やらマッサージグッズやら読書グッズを持ち込んで静かにしていました。私は人がいる温泉がとにかく苦手なので、ホテルの部屋のお風呂が立派だと物凄くテンションが上がります。


美味礼賛 Vol.2

以前もいかに私がブリア・サヴァランの著作を愛しているか、いかにガストロノミーという文化を愛しているかを語りましたが、今回も例に漏れず、美味しい食事を沢山楽しみました。一番楽しかったのは部屋で鍋をしたことなのですが、色々新しいお店も開拓したので少しまとめてみます。

夕食に部屋で食べていたのはラーメン鍋。前述したものです。自宅からホットプレートを持ち込み、軽井沢駅近くにある大型スーパーで色々買い込んで白ワインと楽しみました。白ワインはお気に入りの冷えたシャブリ。
鍋とワインのマリアージュについては思うことが多く、すき焼きのような醤油ベースの鍋には果実感のある重めの赤ワインが合いますよという記事をネットか雑誌で読んで、なかなか渋い組合せだなと思いました。
いつも都内で買ったワインを持ち込んでいるのですが、調べてみると近郊にワイナリーがいくつかあるよう。夏に父と訪れたいなと思っています。


美味しさ、スタッフの優しさですぐにファンになったのは「カスタマーレ」。いつも予約が取れず、今回やっと行けたお店です。フランスでよくあるチキンの丸焼き!留学中もコンビニやブッチャーでよく買って、美味しすぎてよく泣いていました。
このお店で面白いなと思ったのは、そのチキンに七味をまぶして食べる食べ方!いろんなお店でよくみる、現地の名産七味をまぶして食べるその美味しさに家族一同おしゃべりもせずに一心不乱に食べ続ける…なんとお店での滞在時間は40分でした。


明暗が分かれたのはお蕎麦・うどんのお店。

ネット上でいつも高い評価を得ていた『川上庵』は私が馬鹿舌なのか正直特に味が優れているようには感じず、何故ここがいつも食べログで上位にいるのか分かりませんでした。ただ、天ぷらは美味しかったので、日本酒のあてとしては素晴らしいのかもしれません。

軽井沢駅すぐの手打ちうどんの実演が見えるお店は素朴でシンプルながら繊細な味わいで疲れた胃にピッタリでした。


読書を廃す、これ自殺なり。

ー国木田独歩(日本の小説家、詩人/1871-1908)

丁度この旅行に向かう頃、ロシアのウクライナ侵略が起こりました。テレビやSNSもその情報で溢れ、あまりの情報量に少し疲れてしまったのでテレビを消して本や漫画を楽しみました。どこかで知ったか忘れたのですが、第二次世界大戦中に自国の兵士に本を配ってストレス解消のために読ませていたということを思いだしました。新しい知識の吸収という面でも、別世界へすぐに旅立てるという意味でも読書はなにかしらメンタルヘルスに良い影響があるのではないかと思います。

前回はフィッツジェラルドの長編小説を読んでいたので、今回は女性学的な少し学べる本を二冊持参しました。

Jessica📚(@jessicabooks_) • Instagram写真と動画

一冊目は『足をどかしてくれませんか』というフェミニズムをメディアという視点から研究者、ジャーナリスト、エッセイストらが寄稿し、論じている本です。

まさに日常に氾濫する『彼女は頭が悪いから』の世界をどう生きていけばいいのか、どう変えるべきかをそれぞれ分かりやすく教えてくれる良書でしたが、読書中に、この一冊全てを通して、優しく、分かりやすく、丁寧な言葉遣い、あくまで人を傷つけまいという意識が隅々まで溢れていることが気になりました。

それっていわゆるマンスプレイングとの対比に意図せずともなっているのかなと思ったりして、「丁寧に語って聞いてもらわないといけないこと」が最近SNSでよく見かける「男性には優しくお願いしましょう論」と少し重なりもやっとしました。堀有伸氏の言う日本的ナルシシズムにも重なる部分があるというか。*日本的ナルシシズムの罪

私の考えすぎかもしれませんが。


Jessica📚(@jessicabooks_) • Instagram写真と動画

二冊目は『天才たちの日課・女性編』です。これは気にはなっていたものの、前作も今作も読んでいませんでした。何故女性編を読んだのかと言われるとたまたま図書館の新刊コーナーにあったからです。

冒頭の部分からかなり面白くて、今作が作られた理由としては、「前作に女性登場の割合が少なすぎたことに作者が後から気づいて驚いた」から。「男性アーティストたちの妙な行動は妻と使用人がいたから習慣として続けられたので正直一般の人には役に立たないと思った」からということを挙げていました。

たしかに、今作は<天才>アーティストや高名な女性たちの習慣とはいうものの、家事や子育てをしながらどう制作の時間を作るのか?という時間術みたいな話が数多くありました。いつの時代であっても家庭ありき、家事ありき、子育てありきという節制の中で、頑張らざるをえなかったのだなという感じです。


少し印象深かったのは下記2点

・ロシア生まれのアメリカ人彫刻家、ルイーズネヴェルソンは、多作な芸術家によく見られる特質をすべて備えていた。激しい衝動、ありあまる肉体的エネルギー、そして世の中に自分の価値を証明したいという強い欲求。

・ディートリヒの厳しさはプライベートでも変わらず、怠情を徹底的に軽蔑した。「なにもしないのは罪だ。いつだってなにかしら役に立つことが出来る」


こけて、起き上がって、次には成功する。すごくいい気分だよ。

“You take a crash, you get back up and next time you succeed and that’s a great feeling.”(こけて、起き上がって、次には成功する。すごくいい気分だよ。) -Shaun White(ショーン・ホワイト)

英語で読むかっこいいアスリートの名言Part2【スノボ・スキー・ホッケー】 (eigo-switch.com)

かなり昔ながら、小学生の頃にスキーをしてあまりに顔が乾燥したのがトラウマでウィンタースポーツは避けていました。大学生活でもグループでスノボに行くようなサークルに入っていなかったので、今回初めてのスノーボードに挑戦しました。

結論としてはあのようなスポーツを一般人が行って大丈夫なのだろうかということです。経験者である妹といきなり山に登って滑り始めましたので、あまりのスピードの出方とブレーキの難しさに命の危機を感じました。

冒頭の引用はあの平野歩夢のライバルでもある高名なスノーボードプレイヤー、ショーンホワイトによるものです。色々選手が語るインタビューなどはありますが、この言葉がまさにスノボの楽しさを表しているなと思います。まさに失敗と成功のどちらもすぐに楽しめるスポーツで、これが人気になる理由もそこにあるのかなと思います。


旅行から既に一ヶ月以上たち、季節もすっかり暖かくなってしまいました。

毎日毎日寝ても覚めてもつまらない仕事で、文句の一つも言いたくはなりますが、最近は安定しないこの世の中、紛争、戦争中の諸外国に住む「生きたかった」人たちの大事な一日を生きていると思って毎日を過ごそうと思っています。

次回のバカンスに向けて…もう少し頑張ってみましょう。

ではまた、Au revoir!


art art gallery nova アート アートギャラリー イラスト オペラ カフェ デザイン デザイン画 バレエ バンタン バンタンアカデミー バンタンキャリアアカデミー パターン パリ ファッション フランス フランス語 今日のフランス語 仏語 勉強 国内旅行 学校 家族 専門学校 専門学校日記 新国立劇場 旅行 服飾 服飾学校 服飾専門学校 東京 東京バレエ団 演劇バレエ 留学 美術 美術館 裁縫 語学 読書 読書メーター 銀座 駅前留学

2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

コメントを残す