『セクハラパラダイス』受けた会社は100社。第二新卒の転職はやっぱり大変だ。

4月からの転職先が決まりました!長い戦いでした。

前職を退職したのが2月末ですので、事実上ちょうど1ヶ月の空白期間だったからか、色々な方に「簡単だったね!早いね!」等言っていただけたのですが、実際は12月から4ヶ月ほどずっとやっていたわけです。

受けた企業は102社。書類選考に通過したのは17社。

コロナ禍で厳しいとは言われつつも、業界によってはむしろ上り坂の会社もあるので、単純に自分に市場価値がないのだと思い知らされた4ヶ月でした。

最終的に10社ほど最終面接に進み、3〜4社の内定をいただけたので感想やエピソードも含めて、掴んだコツなどを綴っていこうと思います。


わたしは2020年4月に自動車会社のディーラーに入社しました。

元来外交官になること(その為に在外公館派遣員になること)が目的で、勉強時間が確保できると入った会社なのですか、実際に社会に出て働いているうちに「本当は何がしたいのか」、「何が自分に向いているのか」を考える良い機会となりました。

実際の職場環境は良いとは言えなかったものの、期待していただいて旗艦店に配属され、いい先輩方、同期に囲まれて退職する最後の日まで可愛がっていただきました。

それでも退職し、転職を決意したのはやはりもっと自分に合った良い環境で能動的に働きたかったのと、今後ずっと働いていく中で必要なスキルを身に着けていきたかったからです。

色々な本、記事、アドバイス、ひいてはSNSの投稿まで転職のコツは沢山学んだつもりでしたが、

今回転職活動でやってよかったことは大きく分けて4つです。

  1. 転職エージェントを使い分ける
  2. 自己分析
  3. 企業研究
  4. 書類作成・面接のテクニック研究

です。新卒の就活基礎とまあだいたい同じようなことですが、自己分析には前職(現職)での成果や身に着けたスキルなども含みます。        


1,複数社の転職エージェントを使い分けました。

私が使ったのは主に以下の3つです。エージェントの得意分野や特徴、担当との相性もあるので、一つで行うよりも効率が良いです。

  1. マイナビ20s:20代、第二新卒を専門に扱う。履歴書、経歴書の書    き方から面接の練習、アドバイス、自己診断まで行って下さりとても頼りになった。ただ、担当者によって状況はかなり異なり、頼れる人に当たるまで探し続けるところから始めた方がよい。最初の方は私自身の希望というよりも担当者の希望の企業を強く勧める方だったので相性が合わないと感じ、担当者を変えていただいた。全体として紹介企業の数はものすごく少ない。「私の経歴ではあまり選べないから」と、あまり紹介してくれなかった。

  1. リクルート・エージェント:上と同じく担当制。契約する最初に何度か電話でアドバイスをくれた。求人数は多いものの、申し込んでも全てザルの様に落ちる。紹介文でどのように紹介してくれていたのか不明。

  1. リクナビネクスト:担当なし。自分から企業に連絡を取り、履歴書を送り、面接に辿りつける。履歴書、職務経歴書を上記2社で作成してからこのサイトに登録するのが流れとしておすすめ。圧倒的な求人数。内定はここでもらった。

2、自己分析は自分の今後の人生を考えるきっかけにもなる

今まで何をやってきて、自分は何が出来るのか、何をしたいのか、具体的にどのような仕事が出来るのか、をいくつかの本やエージェントからのテストで洗い出しました。

私はここで自分の得意なことと将来設計を考えた時、もしかしたら外務省を目指すよりもっと自分の特性を生かして出来ることがあるのではないかと思い始めました。

「相手企業が自分を雇うメリット」とはなにか?具体的な自分のPRポイントを考えることをはじめ、前職の結果を他社の方にも分かるように出来るだけ数値化することを心がけました。

転職エージェントの担当者に「ご自身の偏差値が50だとしたら、応募企業の偏差値平均は65~75のものが多いと思われます。」等、わかりやすいアドバイスをいただいていたことも、転職業界における自分の市場価値を知る機会となりました。


3、企業研究はやっぱり大事

 会社の概要、運営状態、主要商品、主な取引先などを基本情報はもちろんのこと、会社が質問してきそうなことを予習して調べておきました。

ただ準備しすぎて「ロボットっぽい」「感情がないように見える」とも言われたので、、、後述する面接時テクニックも同時に身に着けた方がよいと思います。


4、書類作成も面接もテクニックがないと落ちる

 エージェントの担当者の方の添削を受けつつ、7・8回履歴書、経歴書の書き直しを行いました。感情論ではなく事柄の具体化・数値化、転職先にどう貢献できるのか、をなるべく短くまとめて表記するように心がけました。

リクルートエージェントの担当の方と履歴書・職務経歴書を作った際には全く、書類審査に通らなかったのですが、マイナビ20sの担当の方に何度か添削していただいた後に、急に選考通過するようになったので一度作成したものを第三者に見てもらうことは必須だと思います。

私は同時に海外の企業にもレジュメ(履歴書)を送っていたので、それもフランスの友人に添削してもらいました。(英語のレジュメはあらゆるところでとても褒められました。日本人が頑張って英語を書いてるなっていう皮肉なのかもしれないですけど)

 面接はほとんどの企業が一次オンライン、二次現地面接だったので、基本的な面接の礼法はもちろんのこと、自分の話し方の癖をなおすことを心がけました。

 ・結論から話す

 ・1聞かれたら1答える(もっと聞きたいと思わせる、私はつい話しすぎてしまうので…)

どちらも前もって準備しておかないと結論からは話せないので、これも3然り事前準備が必要だということですね。


就活でのセクハラはネット上のことだけかと思っていました。

実際自分が転職活動をしてみて、あまりに多かったので記録に残します。フェミニストファイトクラブでもとにかく声を上げることが大事だと言っていますしね。

男女雇用均等法を知らない無知なのか、「実際思ってることが声に出ちゃっただけだからしょうがない」人なのか、はたまた単なるミソジニストなのか。私の次の世代とは言わず、もうこれ以上こんなことを言われる女性たちが出ませんようにと心から願います。

・S屋株式会社 : とにかく出産する女性が嫌い。女性服の生地売っているのに…面接官は取締役で「入社して3年以内に結婚とか妊娠しないでくれる?」「何なに、結婚の予定とかあるの?彼氏は?」「正直に言っちゃうと妊娠とかされるの迷惑なんだよね、他の人に仕事行っちゃうからさあ」

・株式会社Gモウ : エージェント経由で応募し、エージェント経由でコメントが来ました。エージェントもだったら紹介しなければいいのに。「求人票には書かなかったけど、女子はすぐ辞めるから要らない。実は男子しか募集してないです」

・Kロストハウス : 一次面接がウェブではなく対面、おまけに地下室で本当に怖かったです。そもそもウェブの会社なのに何故オンラインではないのか謎です。対取締役「どこからがセクハラ?髪の毛とかは触っていいの?」「彼氏いるの?結婚の予定は?」「管理職になりたいって言うけど、女性がなれると思ってる?なんでなろうと思うの?男に何か恨みでもあんの?」「家族構成は?実家は楽だよね。家賃出せないからずっと実家がいいと思うよ」「正直妊娠は迷惑。入ったら結婚はちょっと考えてほしい」

・Cレブレックス : 初の圧迫面接でした。営業アウトソーシング企業の初老の面接官の方。人の話を遮る、マンスプレイング、やたらと私に注意する、の連続でとにかく最悪の1時間でした。ニ負荷を面接でかけて試したかったのかもしれませんが、何故尋問されないといけないのか。生まれてこんなに失礼な人に出会ったことがない。「セクハラって何、具体的にどういうことなの?詳しく言ってくれないとわかんないです」案の定落ちましたが、落ちてこんなに嬉しいこともそうそうあるまい。

残念ながら前職でも、ディーラーを水商売の店と勘違いしているのか、距離感を間違えて女性店員に恐怖を与えるお客様が多々いました。

私も例に漏れず、毎日いらっしゃるお客様に「一緒に食事しよう」「一緒に旅行しよう」と言われることがあり、本当に嫌でした。お断りしても「お前のことを本当に分かっているのは俺しかいない」等と騒ぎ立てられて閉口しました。その旨を上司に相談し、上司からお客様に直接注意するも反省せず、毎日毎日嫌がらせかのように来店するので、世話をせざるを得なく、恐怖を感じていました。

尊厳の無償の明け渡し、心の商品化*…、そういうことがだんだん精神を蝕んできて、それで自分自身がどんどん余裕のないキツい性格に変わっていくのを感じるのもすごく嫌でした。

日常的に性的な姿勢や被害に晒されて搾取されるのも、搾取の構造に気付かないフリをし続けるのも毎日過ごしていくのに必死で、最早しょうがないことにしてしまっている。 

『フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか』

とはいうものの

辞め方は私にしては良くやったと思います。

前述したように店舗の先輩方、同僚には本当に可愛がっていただき、お世話になりました。

確かに退職する理由の半分は労働環境ですが、かなり余裕を持って前もって通知していたので、ポジティブな理由で退職するという風に伝えました。お世話になった別の店舗の方々(とは言っても7・8人ですが)にもラインとメールで前もって知らせておけたので、最終的にみんなに応援していただいて終えることができました。

未だに相談に乗って下さったり、色々な方を紹介していただいたり、プライベートで食事に行ったりと仲よくできて、とてもありがたいです。


実際のところ、4月から入社する企業は一次面接が日本語、二次面接が英語でした。履歴書と経歴書も2か国語で用意しました。

ですので、もしかしたら普通の転職活動とは異なるかもしれません。しかし、他に内定を頂いた会社は日本の会社ですので、このブログが誰かに少しでも役立てば嬉しいです。


新しく入社する会社は、セクハラに対する価値観、無駄に残業しないで効率よく終わらせることを重視する等の考え方が同じで、とても頼もしく感じました。

また、自分の留学や経験を生かせ、ヨーロッパと繋がれることが出来、商材に自分自身がとても魅力を感じました。ずっとやりたかった営業やマーケティングを学ぶことも出来、今から働くことが楽しみで仕方ありません。

新しい職場でも精一杯頑張ってよい成績を残し、結果を出して会社に貢献していきたい。何より、もっともっと成長していきたいです。


参考文献・資料

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